街にはたくさんの人が蠢いています。交差点でふと顔を上げた時にそこにいる多くの人たちの人生を一瞬想像しようとする時があります。しかし信号は青になり、人々はどこかに去っていきます。これからさき出会うことのない人たちがなんてたくさんいるんだ！そんなことしか思えないまま日々は過ぎていきます。
しかし、演劇でならその想像の先を、青信号の先を考えることができるのではないかと思うのです。
主人公は、いません。ドラマもさしてないかもしれません。しかし、たくさんの想像がある演劇になるはずです。

外壁に繰り広げられる名画のようなパフォーマンス。
＜Woman with Flower＞は、「千の眼を持つ画家」ピカソの作品とその芸術性にインスパイアされています。垂直の壁に映し出されたダンサーの身体は、一本の線と筆となり、その動きによって「空間の詩」を表現しています。
彼らの動きは、観客を無限の想像力に浸らせるだけでなく、日常生活では感じることのできない美的体験を提供します。

きゅうかくうしおが人宿町で展開するインスタレーションパフォーマンス。
「醸す」をテーマとした未発表作品のインストラクション（指示書）をベースに、静岡でつながる新たな仲間と立ち上げる参加型の新作を展示・上演いたします。

本作は、メンバーが個々に思考・創作し町中に配置する、光や映像、音、行為などの多様な体験型作品と、その間を駆け巡り個々をつなぐパフォーマンスによる空間作品です。

「集団とは何たるか」を模索してきたきゅうかくうしおが醸した土壌を人宿町に持ち込む3日間。一緒に奇妙な種を蒔きませんか？

作品情報については、きゅうかくうしおウェブサイトにて順次更新されます。

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駿府城公園の4月はグリーンがお上品に揺れています。ここは野外というより、都市なんだと思いました。行き場のない人間がそこで目的のない休息をとる往き交いの場というより、ちょっとよそゆきな格好で“目的である”散歩や日向ぼっこのために集まる公園の形をした“都市”。そこにいると「結界」めいた雰囲気さえ感じてしまいそう、もしかしてそれは「徳川」の時間を引き継いできたことで醸成・形成された「空気」なんだろうか？？その漂う異様さ1ミリの深層にどこまで突っ込めるか・・道化として市民の皆様に献上するのに相応しい作品を考えました。結界と言いましたが、それは分断でもないのです。讃えたく愛おしいような・・あるいは悲しくて笑えてきちゃう「貴族＝庶民」いや「庶民＝貴族」の姿です。

マームとジプシー／藤田貴大が描く「今」。
マームとジプシー／藤田貴大は、新作「equal」を2024年2月に発表予定。そのクリエイション、第一弾として本作「equal／break-fast」を発表する。藤田の地元である北海道に眠る歴史をリサーチし、そこで得た史実を出発点に、大きく混乱する「今」を描き出す。

お花と植物を愛したガーデニング将軍、徳川家康。そんな家康公が過ごした地である、駿府城公園にてワークショップを行います。
お花のちょんまげと裃（かみしも）を作りフラワー侍となって、家康公と一緒に行列し、ストレンジシード静岡の演劇をみんなで鑑賞しませんか？
大人も子供も大歓迎でござる！家康公ゆかりの地で、一緒に楽しみましょうぞ！

いつもの風景。犬を散歩する人、ピクニックしている家族、ジョギングする人、様々な人々が点在し、行き交う。しかし、それらは私という個人の視点から見た平面的な世界でしかない。それぞれの断片的な部屋が開かれた時、いつもの景色は優しい世界に変貌する。

出演者が探してきた物語である“蜘蛛の糸”から着想を得て、気になるキーワードをピックアップし、その中から出演者一人一人がアイデアを出してクリエーションした作品。
シニアだから出せる独特のリズムや間を大事にしながら、 肉体的チャレンジも取り入れながら表現する、TACTのメンバーの個性あふれる姿にご注目ください。

段ボールを使ったフィジカリティな作品「STUMP PUMP」。モチーフは5年前に大型台風の被害を受けた京都の鞍馬山。多くの巨木が薙ぎ倒され、地域住民や観光業へ大きな負担がかかった。その倒木を「起こす」という感覚から作品を立ち上げた。何度も倒れては起き上がる身体の提唱。そこには復興の祈りと祝祭、そして生きづらい現代を強く生きていくことの願いを込めている。積む、倒れる、起こすなどの労働的で無機質な”作業”から次第に有機的な”ダンス”に近づいていく。祭礼最良のため鞍馬天狗が再び下山し、今年は静岡に舞い降りる。

ダンスでも演劇でもないパフォーミングアーツを創作します。仏教絵画の「九相図」をテーマに、あるひとつの身体が生き抜き、息絶え、動かなくなり、様々な動物たちに分解され、肥やしになり、やがて土に還っていくまでを描きます。屋内ではなく太陽の下で上演することで、かつてこの地で朽ち果てたたくさんの肉体と、その地面に立つ観客の皆さんを繋ぐような作品を立ち上げます。いま生きている自分たちの身体のこれからに、思いを馳せる作品になればと思っています。

ウサギとカエルとキツネとetc。
そこに動物がいる。
水遊びをする。射的をする。相撲を取る。

観ているとなぜか応援したくなる。
デペイズマン式のダンスパフォーマンス。

44メートルの絵巻からインスパイアを受けたダンスに依る想像の戯。

猿回しのように、怪獣を回して芸をさせ観客のみなさんに見せる演目です。
登場人物は、怪獣・怪獣回し師の2人です。
怪獣は、所在なく野っ原に立ち、怪獣回し師は、紅白テントの音響ブースと怪獣を往復し本番までの準備をします。
怪獣は単体では芸がありませんが、怪獣回し師によって「演出」されます。
怪獣が芸をしているように、段取りをし、音をつけ、場所、タイミングを合わせて、まるで芸をしているように見せてゆきます。
観客のみなさんの芸を観る力により、それを「芸」として成立させる演目です。

「ストレンジシードってどうやって楽しめばいいの？」「アーティストの話を聞いてみたい！」そんなあなたのための鑑賞ツアー。ツアーガイドは日替わりSPAC俳優、ツアー参加者限定の『χορός／コロス』クリエイションチームのアフタートーク付き！ストレンジシード静岡をより深く、濃く体験しませんか？

• 5月4日(木・祝) お申し込み
• 5月5日(金・祝) お申し込み
• 5月6日(土) お申し込み

出演アーティストや、様々なジャンルのクリエイターをお呼びして「ストリートシアターってなんだ？」という問いに挑むトークイベント。