駿府城の発掘調査現場でダンス!?身体の終焉とその空間の理想を問う
『グルーヴィ・グレイヴ』は、神⼾を拠点に国内外で活動するダンサー、中間アヤカによる新作ダンス作品。本作は、⾝体の終焉とその空間に対する理想がテーマである。
舞台となるのは、駿府城天守台の発掘現場。時代のうねりの中でその姿形を変容させ続けてきたこの場所で、この壮⼤なテーマはグルーヴィな時空間を現象させるダンスとして現れることになる。出演者には舞踏家の今貂⼦と俳優の山田航大に加え、公募で集まったアンサンブルも参加する。彼らの多様な⾝体表現が「過去と現在」「⾃分と他者」を繋ぐその瞬間、今を⽣きる観客の⾝体もまたこの場で⽴ち上がる現象を共に担うことになるだろう。
講評テキスト