ストレンジシード静岡2024、閉幕いたしました。ゴールデンウィークの3日間、静岡市の中心部に。演劇やダンス、まだ名付けようのないパフォーマンスがたくさん出現しました。
このフェスが取り組んでいることは、まち全体が劇場になること。舞台と客席の境をなくし、出演者と観客の境をなくし、見る見られるの関係をなくし、人と人とまちと風景の壁がなくなり、すべてが溶け合うような世界を作ることを目指しています。
すべてが溶け合った時に何が起こるのか。
そこには、誰かを差別しようとか、誰かと争おうとか、誰かを責め立てようとか、そういう他者の排除を一旦横に置いて、話し合おうとか、知ってみようとか、わかりあおうとか、そういう寛容かつ好奇心の溢れる社会が実現するのではないかと考えています。

そして今年はたくさんのその可能性を感じる種を見つけました！
本当に素敵な景色をありがとうございました。まだまだ9年目。できてないこともたくさんあります。（ぜひWEBアンケートにお答えください！）
来年のゴールデンウィークも静岡でお会いできるのを楽しみにしています。

ストレンジシード静岡　フェスティバルディレクター
ウォーリー木下

来場者WEBアンケート実施中 締切：5/18(土)

今回のストレンジシード静岡の運営において、SNSやWEBアンケートにてさまざまなご指摘をいただいております。
その中で、お客様による上演中の出演者への接触や、過度な至近距離での撮影についてご指摘を受けました。事務局としては、出演団体からの意向をヒアリングした上で「出演者・お客様に危険が及ばない限り、スタッフとしての介入は控える」方針で運営を行いました。また、会期終了後に出演者ご本人に確認を取ったところ、いずれも危険が及ぶ行為ではなかったと返答をいただいています。 ただ、観る人にとっては心理的なストレスを与えかねないという点において、運営方針の見直しが必要な可能性もあったと受け止めております。今後の課題として、可能な限りルールや運営方針をアップデートし続けていきます。
また、WEBアンケートでは駿府城公園内にゴミ箱が設置されていなかった点についてのご意見もいただきました。フェスティバルgarden 及び ふじのくに⇄せかい演劇祭といった同時開催のイベントにもいただいたご意見を共有し、改善に努めてまいります。

“ストリートシアター”の最大の特徴は、道ゆく誰もが鑑賞できること、偶然の出会いが豊かな体験を生むことだと考えています。事務局としてまだまだ至らぬ点も多くございますが、ストリートシアターが持つポジティブな可能性とネガティブな危険性の両方を認識した上で、あらゆる人が心おきなく多様な表現と出会い楽しむことができるフェスティバルになるよう、改善に取り組んでまいります。
今後ともストレンジシード静岡をよろしくお願い申し上げます。

2024年5月9日
ストレンジシード静岡 事務局